「動画や写真をダウンロードさせたくない」へのご説明

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時折出てくる「動画や写真をダウンロードさせたくない」のご要望。今回は動画についてリクエストがあったのでご説明のために書いたメール文を次回用にメモメモ。

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まず最初にご説明しないといけないのが、ウェブで公開している以上、「完全に動画を守る方法は無い」という点です。

極端な話ですが、画面をビデオカメラで撮影したり、PC本体からモニターへの映像端子からキャプチャ録画すれば複製できてしまいますので、動画を見せる前提である以上は、悪意と熱意をもって動画を取得しようとする人に対しては、動画を完全に守るこ方法はありません。

一般的には、例えば通路をロープで仕切って進入禁止を伝えるような、気軽にダウンロードしないでほしいというメッセージを伝えるレベルで良いのかなと考えます。

また対策をすれば何がしか不便な点も出てきますので、どのような性質の動画なのか?どのレベルのセキュリティが必要なのか?を勘案しながら対策を考える必要があると思います。

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1.
まず、最も簡単で手軽に実装できるのは「右クリックの禁止」です。
JavaScriptで右クリックできないように設定する方法があります。コストもかからない最も基本的な対策となります。

動画を保存する最も手軽な方法が右クリックから「名前をつけて動画を保存」することなので、この手段を防ぎます。

ただし、少し詳しい方ならキャッシュメモリのフォルダから当該ファイルのキャッシュを見つけて拾い上げるなどの方法で動画を取得することができます。

また、右クリックメニューから「再読み込み」「翻訳」などの便利に使っているユーザは以外に多いため、「サイトが使いにくい」と言われる可能性があります。

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2.
次に考えられるのは、1番の改良版という感じですが、動画の上に透明画像を置いて、動画を右クリックできなくする方法。
動画を保存したと思ったら、よく分からない画像が保存されたという感じになる手法です。

コーディングの際にひと手間多くかかってしまいますが、右クリック自体はできるので閲覧者の不満が出にくくなります。

PC内のキャッシュから拾えるのは1番と同様です。

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3.
ダウンロード対策をした動画アップロードサービスを利用する方法もあります。最も有名なのはYoutubeです。

もし視聴制限が必要であれば有料サービスの「Vimeo」でしたらパスワードによる閲覧制限が可能です。
低いプランではアップロード制限があるため、月額5,000円~のプランが必要になります。

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4.
コストが高いためあまり現実味がありませんが、「DRM」という仕組みを利用する方法もあります。

こちらの場合はシステム屋さんに別途お見積りを取る必要があり、何十万円かの追加費用と月額5-10万のランニングコストが想定されます。

この選択肢はあくまで参考ですので、そのような方法もあるという程度でご理解ください。

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